鋳物ができるまで

1、模型の製作

まずは、必要とする鋳物の図面から模型を製作します。
素材形状によって主型・中子(主型では出せない形状を構成する部品)の形状、注湯方案を決定します。
 

2、砂型の造形

写真 主型と中子に、ミキサーで樹脂と硬化剤を混ぜた砂を充填します。
硬化完了後型から砂を抜き、形状が反転した砂型を作ります。 

 

3、塗型材の塗布

写真 砂型に塗型を塗布します。
塗型により製品表面(鋳肌)を綺麗にすることや、鋳造欠陥を防止することができます。

4、型合わせ

写真 主型に中子をセットし、主型の上と下を合わせます。

5、注湯

写真 型合わせされた鋳型に、溶けた鉄(業界用語で湯)を鋳込みます。
その後12〜24時間常温でゆっくり冷まします。

6、解枠

写真 型の中身が冷めて固まったら、鋳物を取り出し型を解枠機で壊します。この時の砂は、砂再生機を経て再度鋳型として使用されます。

7、清掃ショット

型から出した鋳物には砂が付着しているので、ショットブラストで清掃行います。

8、鋳仕上げ

写真 鋳物にはまだ、注湯方案で設置した”堰”や”上がり”といった不要な部位の他にもバリ等が残っているので、これをグラインダーで除去します。

9、検査

写真 仕上がった鋳物に欠陥は無いか、外観・寸法検査を行います。
また、注文に応じ検査後に塗装を行います。